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やや思い込みの部分もあるのでしょうが……。

 東野圭吾って時々、すっごいラノベっぽい話を書きますよね。本書なんか特に、ラノベっぽいの代表格だと思いますよ? いやむしろ、描写のしようによっては、エロゲっぽいの領域に突っ込むことも可能なような気がしますが……。まぁ、アレだよ。要は、楓の喋り方のせいでそう思ったんだよ、うん。

 ということでの今回は、『講談社』からの東野圭吾作品、『危険なビーナス』。雇われの獣医である手島伯朗(てしまはくろう)はある日、父親違いの弟である矢神明人の妻を名乗る女性、から連絡を受けます。彼女から、明人が書き置きを残して行方不明になっていることを聞いた伯朗は、彼女と一緒に明人の行方に繋がる手掛かりを探すため、しばらく訪れていなかった矢島家へと赴くこととなり……。

 一番言っておきたいのは……蔭山嬢が好きで好きでたまりません!ってことですかね。『なにかのご縁』の西院さんと言い、あぁいうキャラが好きで好きでたまらないんだよねぇ……。いやホント、楓なんかよりもよっぽど好きですって。そこは頑張って蔭山嬢落とせよ!とか思ってしまいましたって。禁忌云々なんかこちとら、エロゲで慣れ切っちゃってるんだよ!みたいな話ですって。
 ……うん、話を戻しましょう。内容としては、ワリと科学要素が絡みつつの話でしたが……ググらないと聞いたことすらないレベルの単語を出して来るんだから、ホントにやりますねぇ……。まぁ、生憎その世界の人間ではないので、その数が分かると一体何の役に立つのかがイマイチ分かんないのは困ったものですが……。もうちょっと効果が分かりやすい題材の方が良いと思うなぁ、普通に。
 まぁ後は、楓自体がラノベキャラっぽい感じですし、ラノベに浸り切っている人間から見ても好き嫌いが分かれるキャラなので、その辺は問題だったかもしれないですねぇ……。実際、読んだ人に「楓は好ましいキャラでしたか?」ってアンケート取ったら、結構結果は見えていると思いますよ? どうせなら、もうちょっとエグめのキャラにして、好き嫌いの外にあるキャラにしてしまった方が良かったかもですねぇ……。

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